こうきのコミュニティアート絵日記

コミュニティアート実践記録です

タマリバタケとの出会い


今日は私の活動場所のタマリバタケという場所についてお話ししようと思います。

 


元は世田谷区所有の遊休地。何も無い空き地を市民の手によって

憩いの場と畑になるよう作り上げていくプロジェクトの事です。

 


去年の秋頃から始まり、現在も週一回ずつ、

毎回2、30人程の人が集まり活動しています。

 


運営は行政のみではなく、NPOとの協働事業という形のようです。

 


私自身はその両者共、繋がりがあったわけでなく、

たまたま近所でそういう催しがあると知った一般参加者となります。

 

 

 


最初に自分が訪れたのは去年の11月。最初の畑が作付まで済んだあたり。

 


気軽に農業体験が出来るのかな程度の意気込みで参加したのですが、

コミュニティとしても盛り上げたい。というような話を聞いて、

自分は絵が描けるのだけど・・という話題になったら

歓迎的なムードだったようなのを覚えています。

 

 

 

多分、雰囲気が自分に合っているように感じたのだと思います。

 


コミュニティ農園とはいえ、紹介やメンバー制、会費だの予約だ義務だとか一切なく、

何かやろうとしても、とりあえずで無理に決めなくてもいい。

当日、作業してもしなくても、おしゃべりしてるだけでも良い。

途中でフラッと帰っても問題ないような、良く言えばとてもオープンな場。

NPOの人やその場にいた人達もフランクで感じ良く思えました。

 


“そうか。だったら・・。”

 


当時の自分は身体に余裕がなく、何かと約束だ義務だとかで求められるのが

まっぴらだと思っていましたが、たとえ中途半端でも迷惑をかけない程度で済むのなら。

 


“とりあえず、思いついた事をやってみよう。”

 

 

 

こういう、ユルめなコミュニティと付き合っていこうとする場合、

状況把握が出来ていた方が楽しめるだろう。

とまず思いました。農の事も初心者でわからない事が多く、

場の全体の事も未知の物が多いままだと親しみにくい。

 


そういう事をシェアする為に絵を描くならば・・

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現状把握の俯瞰図はタマリバタケで初めて自分が描いた1枚。

農の事も勉強したかったし、色々取材して自分の記録も兼ねて共有出来そうな事を続けてみよう。

 


そんな感じで「タマリバタケ絵日記」シリーズへと続いていくこととなったのですが・・

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(初参加の日の記念撮影)


今回はここまで!また続きは後日に。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 


また次回、よろしくお願いしますね!

自己紹介

コミュニティアーティストのこうきです!

 

今回は自分が何故コミュニティアートを始めたかをお話します。

 

以前、美大日本画を専攻していました。幼少期より絵を描く事を得意でした。

ですので、自分のコミュニティアート活動は基本、絵を描く事を用います。

水彩画やクレヨンなどがメインです。

 

 

実は少し前まで「コミュニティ」などと言う言葉とは縁遠い生活をしていました。

視神経異常を起こし、めまい頭痛と共に太陽光の下で活動出来ず、

絵を描くことも仕事する事もなくずっと家にこもっていました。

家族以外とコミュニケーションをとることもなく、病院に行っても回復せず、

私の心身は衰弱する一方でした。

 

それでも、自然と接する事で身体に安らぎを感じたり、

栄養と質の良い食べ物を摂る事で力を取り戻せる事を学んでいきました。

“何処か自然の豊かな所で、農作業でもしながら美味しい作物でも作れたらいいのに。”

そう思っていても都会暮らしの長い自分にそんなアテもノウハウもなく、移住を目指す気力も体力もありませんでした。

 

そんなある日、たまたま近所に新しくコミュニティ農園が出来た事を知ります。

こういう所なら気軽に農作業を体験出来るかもしれない・・。

そんな程度の動機で通うようになったのが後に語る「タマリバタケ」とのはじまりです。

 

自分が気に入った自然、場所、人。それを丁寧に大切に残したい。

また、そこに有意義性を感じたなら、その事を拡散して伝えられるようになりたい。

 

活動を通じてそう思うようになって、

私は自分の才能を駆使してでも、何か誰かの役に立てる事を望むようになりました。

まだ道半ばなれど、ここまで学んできた事、手応え、目指す過程。

それらを振り返る事ができるようにブログを書くことにしました。

 

この活動は私自身が居場所や社会性を取り戻すための過程のお話にもなります。

今、読んでくださっているあなたにとっても何か実りのある内容のものしたいと思っているのですが・・。

今後ともお付き合い頂ければ嬉しく存じます。あまりブログは慣れませんががんばりますね!

まずはここまで読んで頂きありがとうございました。

これからもどうぞ宜しくお願いします。

 

2022年6月 こうき

 

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コミュニティアートって?

コミュニティアートはイギリス発祥の言葉で、

アーティストや市民が一緒にアートを媒介としてコミュニティの抱える課題の解決やコミュニティの新たな価値を創っていく。というような概要です。

 


所謂一般的に言うアートは基本的に表現者と観客を分断します。暮らしにアートを取り入れるということは非日常を日常に呼び込む事。

勿論それが悪い事ではないのですがそれで得た感動や気づきが一過性に終わるということも多いでしょう。

コミュニティアートは日常の中からアーティスティックを見出しみんなが気軽に馴染み参加できるものとして提案出来ます。

例えば、ワークショップなどでみんなと一緒に絵を描く。または課題や記録を「視える化」して共有しやすくする。

等、方法は色々とあると思います。


また、アーティスト自身も参加者としてコミュニティの活動の過程や経過からも価値を見出し、それを共有したり外に伝える事を旨としています。

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